輸出バウチャー事業参加企業の輸出成果が他の企業に比べて大きく高いことが分かった。

産業通商資源部は去る2022年輸出バウチャー参加企業の輸出増加率が前年比120%を記録したと明らかにした。 これは同年、一般中小・中堅企業輸出増加率６．３％に比べて格段に高い。

代表的な事例が自動車部品会社サムスンテック（SAMSUNG TECH）だ。 同社は現代自動車、起亜自動車など国内自動車企業に車体およびシャーシ部品を納品して2018年初めて輸出に挑戦した。 輸出初期には海外営業に慣れておらず、多くの試行錯誤を経験した。

2021年に輸出バウチャーを活用して独自のブランドを開発し、会社の強みであるロボット自動化施設を強調した広報映像などを作った。 続いてワシントン、フランクフルト、ラスベガス、ドバイなど海外展示会に参加し、現地のバイヤーと接触し、グローバル市場の需要を把握した。

その結果、同社は2023年6月、世界的な電気自動車会社テスラとサイバートラック86万台分の納品契約を結ぶことができた。 サムスンテックは既存の生産施設の稼働率を120％に高め、新規工場を増設し、輸出市場を広げている。

同社の輸出は2021年336万ドルから2022年387万ドル、2023年436万ドルに毎年増えた。

レーザー美容医療機器専門企業エルトラグローバルの事例も目立つ。 同社のレーザー機器は外部衝撃に脆弱で費用負担の大きい航空輸送を利用しなければならなかったが、コロナ19により航空料が上がり物流費負担がより大きくなった。

同社はこの問題を解決するため、2022年から輸出バウチャーを活用して物流費負担を少なくすることができたが、おかげでマレーシア、ヨルダン、インドに輸出市場を多様化することに成功した。

同社の輸出は2021年54万ドルから2022年108万ドル、2023年114万ドルに垂直上昇した。

ユニロックは半導体製造工程制御装置及び産業用高性能バルブを生産・輸出する企業だ。

同社は2022年から輸出バウチャーに参加し、主要産油国国営企業やグローバル石油企業のベンダー登録と入札参加のために1万種以上に及ぶ多様な製品関連通訳サービス、新製品広報カタログ制作、国際輸送などのバウチャーサービスを 様々に活用した。

また、主力市場である中国を対象に半導体用バルブを輸出していたユニロックは、2022年輸出バウチャーを活用して中東主要石油化学展示会「アディペック」に参加し、KOTRAドバイ貿易館の支援を受けて中東市場に石油化学 バルブの輸出に成功した。

同社の輸出は2021年1092万ドルから2022年1864万ドルに、2023年1890万ドルに増えた。

クアッドマイナーは、ネットワークセキュリティソリューション（ハッキング防止）を開発中のICTサービス分野のテク企業としてグローバル市場に進出するために輸出バウチャーを活用した。 特に、国内外の特許出願と登録進行、製品広報映像の製作（日本語、英語など）にバウチャーを書いたが、おかげで日本とマレーシアに新規に進出することができた。

これにより同社の輸出は2021年8500ドルから2022年2万4000ドル、2023年8万5000ドルと2年の間10倍も増加した。

また、積極的な海外営業のためにすでに運営されている東京法人、名古屋支社に加え、バウチャーの海外法人設立コンサルティングサービスを活用してシンガポール法人も準備する計画だ。


キム・ヨンチェ記者 weeklyctrade@kita.net
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